BMW R80GSから、R1100GSに乗り換えて比較してみました
まず驚かされたのはフロントが19インチになったと言う事です。GSなのに本当に19インチでいいのか・・・
もしかしたらやはりRSみたいなオン寄りの高速ツアラーになってしまったのではないかと言う疑問です。
実際フロントサスとリアスプリングのプリロードをオフロードのセッティングにしてダートを走ると
ニューボクサーのトルクとパワーと太いタイヤですぐドリフト状態に入れます。
だから軽い80GSとどうなのかと比較する前に「面白い!」です。ただ少し車重に慣れるまで時間がかかったけど
ステアーもすごくナチュラルなので、振り回す感覚を覚えると見た目の大きさより非常に楽です。
エンジンからニョッキリ手が出てフォークを押さえてるようなテレレバーが素晴らしい働きをしてるようです。
このモデルは75周年記念アニバーサリーなのでABSUが設定されてるからエンジンを始動して、走り出しの時速5km/hまで
ABS警告ランプが点滅してます。ようするにエンジンを掛けた時のうるさい点滅はすぐ消えるから気にしないとしましょう。
このGSに欠けている事はただひとつ、走りながらABSが解除出来る機能が欲しかったなあと思いました。
一般的にバイクに乗って走り出す時は舗装路面で、目的地などに行ってからダートに入ると言うケースの方が多いのだから
入り口に来てからいちいち止まってエンジンをオフにしてABS解除ボタンを押しながらまたエンジンを掛ける作業が
何となく煩わしい気がしてしまいます。世の中に面倒くさい事はたくさん有るのに、このGSが大変良く出来ているから
このささいな作業が気になってしまうんだと思いますが・・・
BINGのキャブからBOSCHインジェクションになってスロットルの反応がシビアです。シャフトドライブのドライクラッチだから
なおさらそうなのでしょう。インジェクションはメンテナンスがほとんど不要だというけど、フラットツインのキャブは他のバイクに
比べればはるかにメンテが楽です。
顔も結構好きです。現行モデルの異径2灯よりこの1灯のデカさが僕は好きかな・・・
色々乗ってみて感じた事は、まずニューGSのフレームや足回りが素晴らしい。
R80GSはコーナーリング中の120km/hからフレームのヨーイングが出始めるけどR1100になってからは全くなくなりました。
ダート走行でもハンドルへのキックバックもほとんど感じられません。
とにかく良いバイクになったと思いました。しかしR80GSは面白いです。車体の軽さからすぐフロントがウィリーして、
かえってR80GSの方がパワーが有るように感じるかもしれません。