HONDA SuperCub ホンダ スーパーカブ誕生50周年記念につき特別更新

ここに紹介するのは、ほとんど世に知られる事のなかった悲運の「カブ号」です。

その名は  Honda Super Cub CM91

     

発見された時の走行距離は 3、100km!

     

C100系OHV車のスタイルを持ちながら一廻りサイズの大きいプレス・フレーム

 

C200/201と同様のテールレンズ、これはCM90と同じ。

しかしキャブレターは珍しく、インテークの真下にフューエル・ストレーナーが設けてあるタイプ

 

そしてエンジンはOHCの89ccが搭載されていて、ミッションはカブ系のシーソー式3段


1964年に OHVエンジンが搭載されたCM90、C200の2機種が発売されて、海外では90ccの余裕が評価された。

しかしメーカーは1966年に新型OHCのカブ号を発売しようとしていた。

フレームから灯火類に至る全てが一新されたスーパーカブ・C50/C70/C90の登場だ。

しかしその直前の1965年に僅かな台数のCM91と言うカブ号が生産され発売されていた。

昔ながらのC100スタイルにありながらエンジンは最新のOHCと言う過渡期に良く見られる現象である。

その為、メーカーはこのCM91を宣伝せず、次の新型に意欲を注いでいたのでポスターやカタログがほとんど製作されていない・・・



しかし運輸省の認定を CM91型として受けているので正式に発売されているのだ。

このような事から現在では、カブについての専門書や年鑑、又はこのメーカーの生産している車種を記載している雑誌などにも

全く取り上げられない悲運のカブ号となってしまった。

この現車は北海道の道北の小さな村の小さな自転車店の中で30年以上ひっそりと佇んでいたもののだ。