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不遇の名車 メグロ E3


アサマ・レーサーのRZからメグロ・シリーズ初のOHCエンジン技術をフィードバックして
1958年に市販されたE3型。
E1〜E2はOHVモデルでレジナと言うネーミングが付くがE3型の正式名称は
メグロ125E3としてレジナの名称は付かない。
その後のモデルはOHVに戻し、キャデットと言う名称になる。

RZ/A、RZ/BはOHVエンジンを搭載していたが、その後のRZレーサーはOHCになり
1957年の浅間レース、セニアクラスで杉田選手と折懸選手でのワンツー・フィニッシュは有名だ。

数あるメグロ・シリーズの中でも、フロントに
アールズ・フォークを採用したのはこのE3だけ。
当時のVOGUEであった事には違いないが
試験的な投入だったようだ。

独特なタンク・デザインにより、マニアからは
「鉄カブト」と呼ばれていた。

排気量 123cc 8、2hp/7000rpm という高回転型のレイシーなこのエンジンは少々低速での扱いずらさが不評で当時のメグロ派の人々には中々受け入られなかったようだ。
1959年にはホンダからスーパースポーツCB92が発売されると同時に好評だったが、メグロとしての伝統や風格を維持したデザインもいささかユーザーには理解を得る事は難しかったようで、生産から1年半の間、1,962台の販売に留まった。僕はこのような独特のクセのある雰囲気を持つモーターサイクルが好きなので、このままの状態を保ちながら走り続けたいと思っている。

    http://timetunnel.exblog.jp/21236391/