加藤大治郎も1回目の走行終了、玉田は一時トップを走っていた、にゃろめATSも安孫子選手に交代、
1台1台慎重に抜いて行く・・・
しかし 


レースは中盤まで大きなアクシデントも無く白熱のバトルを繰り返していた。
僕は暑いなかカメラを持ち、初めての鈴鹿を全て知りたくて歩きながら色々なコーナーへ行きライダーの走りと観衆の熱気を満喫していた。

さすがに歩いてコースを外周するのは時間がかかる、そしてスプーンに辿り着き安孫子選手のハングオンを撮ろうと待っていると、3分以上
戻ってこない、ちょっと変だなあと思いながら10分程経過し、ピットインにしてもおかしい・・・携帯でピットクルーに連絡すると「アビG」が
「デグナー付近でハイサイド転倒したっ!」と言うのだ。何っ!転倒!!!?僕も連絡を取りながら左回りで1コーナーへ向かう・・・

そして間もなく「アビGがバイク押して戻って来ました!」との情報で、マシーンの状態を詳しく聞くと、直せば再スタート出来るかも知れない・・・
との事でピットクルーを信じるしかなくなった。みんなどう言う思いでいるのだろう・・・僕はカメラ持ってこんな所にいて良いのだろうか・・・
しかし戻ってみても僕にはどうすることも出来ない。皆を信じて待つしかないのだ・・・

   
傷だらけになったアビGが戻ってきた、「すまん・・・」 本人の心中は誰にもわからない、しかし何だか納得がいかない顔だ・・